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第1種低層住居専用地域に建てる

コストを抑えながら落ち着ける居場所のある

総2階建ての家

 


港建設のMADORI第三弾。

 

今回は第1種低層住居専用地域に建てます。

良好な住環境のために、一定のルールのもと建てなくてはならない地域ですね。

高い建物があると、日当たり、通風、視界を阻害してしまう。だからこの地域では高い建物が建てられません。

またお隣の南側の日当たり確保のため、北側を特に低くしなさいという北側斜線という制限と、敷地から外壁を1メートル離しなさいという制限もあります。

 

外壁を1メートル離しなさいという制限は、一般的に50センチ離れればいい地域から見ると、土地は大きくても建てられる住宅は少し小さくなりがちで多少不利な地域。

 

しかしながら1メートル離しなさいと言われなくても、私はできるだけ敷地境界線から建物を離したいと考えているので、今回は広いところで約1.5メートル離しました。

長岡の地域においては、雪の雪庇の落下面積の確保や、雪下ろし場所の確保が必要ですからあまり敷地目いっぱいに建てないことをお勧めします。

また建物のメンテナンスにおいても、離れてみたほうが全体を見渡せるので、不具合個所を発見しやすい場合もありますし、足場などの作業スペースの確保が出来ていたほうが、メンテナンス面においても役立ちます。

 

建物外観は、コスト面でも有利な総2階建て。凹凸がない建物のほうが、同じ面積でも外壁面積、屋根面積を最小限にできます。

総2階建てのハコのうち、少し引っ込めたのは玄関ポーチのみ。玄関ポーチ以外の凹凸をなくした、一般的にはおしゃれじゃなくなりがちな形をかっこよくしようという自分なりのミッション。

 

今回も

耐震等級3(耐雪1m)。

耐風等級2

断熱性能はHEAT20 G2クラスで想定。

 

玄関には壁一面の大きな玄関収納。

 

右手がリビングですが、壁や腰壁のおかげで、玄関入ってすぐにリビングが丸見えにならないように、クランクした導線としています。

 

玄関入って吹き抜け部分の明るさと、地窓から見える植栽が目に入ってくる。

玄関入って右手にコート掛け。

ベビーカーなんかもおける土間スペース。

なんか囲まれ感て落ち着くよねっていう小上がりとベンチ。
小上がりは子供の遊び場だったり、お昼寝スペースにしたり。
腰の高さくらいまで立ち上げた腰壁で玄関からは中が見えにくい落ち着けるスペース。

ベンチ部分の左右には耐震性を確保するために筋交を入れなきゃいけないので、それを活かしてこちらも壁を少し立ち上げて半ヌック的な囲まれ感のある落ち着けるスペースに。