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住宅密集地に建てる

24坪台の港建設のコンパクトスタンダードハウス



住宅密集地にある、35坪台の土地で計画します。

小さめな土地に小さめな住宅で建築し、コンパクトな住宅としてコストダウンを図る計画にします。

 

建物の延床面積は24坪台としました。

一般的な住宅よりだいぶコンパクトにまとめた小さな家ですが、広さを感じられる工夫を取り入れています。

 

このように小さい敷地面積でも建築可能なので、ある程度どんな土地にも建てられます。

港建設のコンパクトスタンダードハウスとしてもいいかなと思います。

 

敷地いっぱいいっぱいには建てず、敷地境界から70~100センチ離します。

少しでも明かりが1階に入るようにしたいこと。長岡の雪事情もあり雪庇が敷地内に落ちる面積の確保などがあり、お隣と近づけすぎない距離感としています。

 

耐震等級3(耐雪1m)。

断熱性能はHEAT20 G2クラスで設計。

断熱性能が高いことで、部屋の隅々まで暖かく、寒いから行きたくないって場所がないようにすることで、スペースを無駄なく使えるので広く感じられます。

 

外観はシンプルな白いガルバリウムの外装に木を各所にアクセントとしました。

あまり凹凸のないほうが外壁面積も少なくできることから、価格を抑えることが出来るため、凹凸の少ない総2階建てに近いものとしました。

 

外部収納はしっかり確保しました。

タイヤなど外で使う道具入れはあったほうがベストですね。

 

土地の間口は8mあるので、車3台駐車可能です。

 

玄関は西向き。玄関を見て右側が南。

隣の家が近い南側からどう光を採り入れるかが課題。

住宅密集地で光の採り方を考慮しないと一階は真っ暗になります。

かと言って窓をむやみに大きくしても近接している隣家とのプライバシーの問題もありそこもクリアしなくてはなりません。

 

住宅が隣り合い、明るさが採りにくかったり、視界の抜けを作るのが難しい、住宅密集地。

2階リビングにすれば、明るく視界の抜けるリビングが設計できますが、安易に2階リビングにはしません。

老後の階段上り下り問題もそうですが、いつケガをするかもいつ病気になるかもわかりません。

そんな時は絶対1階リビングがいいわけです。

 

できるだけ1階リビングとし、その中で出来るだけ明るく、出来るだけ開放的になるよう考えます。

家事も楽にできるように、水回りもすべて1階とします。

水回りを2階にもっていくのは最終手段。もしくはメリットがある場合です。

 

デメリットが少なそうと判断したときは2階リビングも考えます。

玄関は1坪。

大きくないですが収納は壁面にしっかりとります。

下の下足入れはあえて扉をつけず、気に入った靴を見せる収納にしてみました。

一番下にはブーツや長靴を置くスペースも。

 

以下CG写真は、照明は消した状態で、少し暗めの露出設定にしています。

少し暗く感じるかもしれませんが、光と影の陰影の濃淡を感じて頂きたいためです。

住宅密集地なので、1階からの採光はあまり期待せず、2階窓から明かりをとる計画。

吹き抜けを通して1階に柔らかく陽射しがそそぎます。

 

小上がりに設けた地窓。敷地から建物まで1m程離したおかげで、植栽を植えることが出来て、塀で囲まれた坪庭のような雰囲気を地窓から眺められます。光が柔らかく小上がりの床を照らします。

 

正面右の窓はカーポート屋根と車のちょうど間をとって設置して、道路側の方向へ視線が抜ける窓とします。

階段は吹抜けに配し、2階に上がるときも明るく、毎度吹抜けを通る楽しさがあります。

 

キッチン脇にはスタディーコーナー。奥様の書き物やレシピ検索に使ったり、子供の勉強スペースにしたり。

脇のソファーベンチに座りながら親が勉強を見てあげるのもいいかもですね。

ソファーベンチの下は引き出し収納。

  

小上がりでゴロンとお昼寝したり、その階段に座ってみたり、居場所がたくさんあるようにと考えました。

 

LDKは15帖ほど。

すごく広いわけではないですが、ソファーベンチや家具をはじめから壁沿いに造作家具で配置することにより、無駄なスペースをなくして広く感じさせます。

 

またドアより開くスペースがいらない引戸をできるだけ使って有効スペースをできるだけ広くしています。

あえてカウンターキッチンにはせず、壁付けとしました。壁付けキッチンのほうがスペースを小さく収めることが出来るので、面積を有効に使えます。

 

その代わりにカップボードをバックカウンターとし、ダイニングとのつながりを意識しました。

手元隠しとして壁の立ち上がりを少し設けることで、見せたくないものを置いておけます。

適度にキッチンとリビングを隠しながら開放しています。

 

またバックカウンターを中心に回遊できるようにしており、ストレスのない配膳や片付けができるようにしています。

バックカウンターの高さは適度にキッチンを隠しながら、ダイニングのソファーに座ったところからキッチンに立つ人と顔が見え、会話ができるように、程よい高さを意識しました。

 

ダイニングから見える吹き抜けから、さす光がきれいに見えるといいなと思います。

2階より静かな光がそそぐ気持ちのいいコーヒータイムをイメージ。

 

バックカウンターのダイニング側にも収納を配置。

キッチン脇には1帖のパントリー。

食材・食器のほかに掃除機なども収納。

やっぱり簡単に詰め込める収納がキッチンにあると便利。

家事室は大きくとることで、脱ぐ、洗う、干す、しまう、がこの場所で完結できるように。

特に下着類やパジャマはこの場所に収納すればいいと思います。

 

干した衣類はハンガーにかけたまま、ハンガーパイプにそのままかけて収納。

見えやすく取り出しすく、たたまなくていいものはたたまない。

そういう使い方ができるような広さを確保。

吹抜け上部には書斎に使える1.5帖の納戸&籠り部屋。

棚には各個人の部屋に入りきらない小物や本を収納します。

 

一人になりたいとき、本を読んだり、タブレットいじってみたり、横になってみたり。

書斎として使ってみたり。

 

みんなの秘密基地。

籠り部屋は、2階床面より少し上げてあるので、浮遊感を楽しめます。

 

また少し上がっている分、窓からの日差しが1階に差し込んでいくことを阻害しないようにしています。

 

春や秋は積極的に太陽の光を取り入れますが、夏は日差しが強いので高断熱住宅は特に、家に日射が入らないようにしないといけません。

強い陽射しを防ぐため、南側の大きな窓には庇を設置。

建物右側が南側。大きな南側窓には庇が設置してあります。

 

住宅密集地のため、道路面である西側が建物もなく開放的な方角になるため、2階の西側が一番視界の抜ける方向になります。

こちらに大きな窓を設置し視界の抜けを作りました。

しかし、西側の窓は、強い夏の西日を入れることになるため、高断熱住宅においてはこの西日を防がなくてはなりません。

そこで、すだれを内蔵したすだれ戸を設置し、6月から9月上旬ころは、このすだれ戸で西日を防ぎます。

そのほかの季節はすだれ戸を収納します。この収納戸袋も外観のアクセントになっています。

吹抜けを上がった2階のホール部分。

右の引戸は2階トイレ。トイレ脇には洗面。

1階にも洗面があるので、洗面2台で朝の混雑時もへっちゃら。

 

洗面の隣には、奥様のメイク台。

子供部屋は5帖が2室。

壁面に収納と勉強デスク。

 

押入はありません。押入のように奥行がある収納は、一度入れたら奥にあるものは取り出せなくなります。

詰め込んだら最後。

収納は見えるように。いるものいらないものがすぐにわかるように。

 

ベッド下は引き出し収納。

 

夜景。

玄関前の植栽に下から光を照らすことで、壁にきれいに出る影を狙ってみます。